猛暑続きだった今年の夏、かき氷やペンギン、入道雲の涼しげなボトルが並んでいた店舗の冷蔵庫も、9月に入るころから「冷おろし」「秋上がり」の肩貼りが貼られたボトルが少しずつ増え秋めいてきました。この「冷おろし」と「秋上がり」、簡単にいうと蔵の中でひと夏ゆっくり熟成させ、ようやく涼しくなった秋に出荷される日本酒です。毎年この季節を楽しみにしている日本酒ファンも多いのではないかと思います。はせがわ酒店でも、8月29、30日と今年の「冷おろし」「秋上がり」を集めた試飲会を開催しました。その中からおすすめの商品をご紹介したいと思います。
伯楽星 純米吟醸 冷卸
ほのかなバナナ香を感じます。心地良い旨味が優しく口に広がり、酸味が切れ味を演出します。味ののった秋の食材にピッタリと寄り添います。
みむろ杉 純米吟醸 ”雄町” ひやおろし
フレッシュなイメージのあるみむろ杉ですが、夏を越し、柔らかくまろやかに。雄町が秘める上品な甘味と旨味、そして酸をうまく引き出しています。
廣戸川 純米 秋あがり
マスカットを思わせる瑞々しい果実香が広がります。甘やかで滑らかな旨味、余韻がきれいにのびていきます。バランスが素晴らしい!と会でも評判でした。
オゼユキ 純米大吟醸 ハロウィン専用酒
スイーツ&メロウ!甘くて香りがあり、余韻を長くお楽しみいただけます。大人限定飲むスイーツという感覚でハロウィンにどうぞ!オゼユキくれないといたずらしちゃうぞ☆
山川光男 2018 あき
山川光男とは…山形県の若手4蔵が共同醸造したお酒です。各蔵代表銘柄の一文字ずつ取っています。今回の醸造元は男山酒造です。穏やかな香りと雪女神の綺麗で柔らかな味わい。酸や香りが特徴の6号酵母のコラボレーションをお楽しみください。
一般的に「冷おろし」「秋上がり」のシーズンは9月~11月だと言われていますが、最近では新酒の出荷が早まり、10月上旬には新酒の入荷が始まります。 以前より「冷おろし」「秋上がり」を楽しめる期間が少しだけ短くなっていますので、今年はぜひいつもより早めに旬の日本酒と秋の味覚をお楽しみください。