アルガブランカ ヴィニャル・イセハラ 2023 / 勝沼醸造
商品情報
商品説明※画像はイメージです
単一畑「伊勢原」の比類なき白。香り、酸味、甘さの絶妙バランスで個性が極まる辛口ワインです。世紀の変わる2000年、ワイナリーで小さな発見がありました。それまで中庸と言われてきた甲州ワインに、新たな品種特有香を見出したのです。この年以降、この特徴的な香りを持つワインの完成度を高める努力が実り、2004年、ファーストヴィンテージが発表できました。そして、まさにこの年が、甲州ワインが世界に認められる元年となり、甲州ワインのテイスティングコメントに「柑橘香」が登場し始めました。今では一般的となった柑橘香、このワインはこのように世界に評価される日本の甲州ワインの先駆けとなりました。
ワインの名前になっているイセハラとは、山梨県笛吹市を流れる一級河川、金川(カネガワ)の氾濫原であることが名前の由来となっている、金川原地域内の約2ヘクタールの土地、かつては小字名で伊勢原と呼んでいた場所を指します。急こう配を一気に流れ下る河川が、何万年の間何度となく土砂を堆積し、洗い流し、この影響で、ブドウ畑の構造は日本では数少ない砂礫質の土壌を有し、非常に水はけがよい構造になっています。このためブドウは香りの基をより多く蓄積し、他とは全く異なったスタイルのワインを生み出します。日本の中で特別な風土を背景としたワインを是非ご堪能ください。
蔵紹介
アルガ・ブランカシリーズなど甲州種に特化したブランドを打ち出し、日本ワインを代表する造り手、勝沼醸造創業80年を迎え、3代目有賀雄二社長の後を継ぐ、裕剛さん、淳さん、翔さんの兄弟がそれぞれ、醸造、営業、栽培の分野で勝沼醸造の新たなステージを担います。醸造を担当する裕剛さんは、醸造所の片隅で実験と検証をくりかえし、勝沼醸造では甲州種の白ワインに隠れがちだった赤ワインの品質を大きく向上させ、周囲をおどろかせました。マスカット・ベリーAにはピノ・ワールにも負けないような可能性を感じています。
またメインである甲州種のレベルアップについてはプレスをして、苦味をはじめ甲州が持つ本来の個性を引き出しています。これは"甲州種の生産者はみな、果皮のところが一番美味しいと言う。それを表現したい"との考えから。醸造ではいかに良い果汁を得るかが大切と考え、赤も白も時間をかけて、とにかく優しく優しく搾ります。
自然派を意識しているわけではありませんが、土地や品種の個性が表れたワインを飲んでもらうため、全房発酵、野生酵母での発酵、無補糖など、納得できるワイン造りをめざしています。ただし、もし醸造中のワインに何かトラブルがあれば救うために様々な手段を検討します、とのこと。熱意溢れる後継者達に、今後勝沼醸造のワインは更に進化する十分な可能性を秘めています。